ランニングの怪我について

走ると血の味がするのはなぜ?原因と対策を徹底解説

こんにちは!鹿児島のランニングサークル”かごしまSONIC”代表の宮原です!

ランニング中、ふと口の中に「鉄のような味」や「血の味」を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

この現象は初心者ランナーからベテランランナーまで、幅広い層で見られるものです。しかし、それがなぜ起こるのかを詳しく知っている人は意外と少ないかもしれません。

この記事では、「走ると血の味がする理由」とその対策を詳しくご紹介します。

なぜ走ると血の味がするのか?4つの要因とは

ランニングをした際に、「血の味」を感じる理由にはいくつかの要因が考えられます。

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

要因1. 毛細血管からの出血

激しい運動をすると、肺や気道の毛細血管が一時的にダメージを受ける場合があります。

特に全力疾走やインターバルトレーニングなど、高強度の運動を行った際には、肺への血流量が急激に増加し、血管に負担がかかることがあります。

この結果、微細な毛細血管が破れ、ごく少量の血液が気道内に漏れ出すことがあります。

血液の成分である鉄分が、口の中で「血の味」として感じられる主な原因です。

要因2. 乾燥した空気や寒さ

冬場や乾燥した環境では、鼻や喉の粘膜が乾燥しやすくなります。

この乾燥が原因で粘膜が敏感になり、摩擦や空気の流れによって傷つき、小さな出血を引き起こすことがあります。

さらに、寒い環境では血管が収縮し、体が温まるにつれて急激に拡張することで、血管が損傷しやすくなることも原因の一つです。

これがランニング中に血の味を感じる理由の一つとされています。

要因3. 高強度の運動による肺への負担

高強度の運動中は、酸素の需要が増加するため、呼吸器系が通常よりも激しく動きます。

この際、肺胞(肺の中の小さな空気の袋)が過度の負担を受け、一部が損傷する場合があります。

「エクササイズ誘発性肺胞出血(EIPH)」と呼ばれるこの現象は、特に持久力系のアスリートに見られることが多く、運動中や直後に血の味を感じる原因の一つです。

これは一時的な現象であることが多いですが、継続的に症状が出る場合は注意が必要です。

要因4. 胃酸の逆流

ランニングなどの運動中に胃酸が逆流し、喉や口の中に達することがあります。

これにより、酸味や不快な味を感じる場合があり、一部の人はこれを「血の味」として認識することがあります。

特に満腹の状態で運動をすると、胃酸の逆流が起こりやすくなるため、注意が必要です。

走るときの血の味を防ぐための具体的な対策

血の味を防ぐためには、日常のランニング習慣や環境を見直すことで対策が可能です。

ここでは、具体的な対策について紹介をします。

1. ウォームアップを徹底する

運動前に十分なウォームアップを行うことで、体を徐々に運動モードに移行させることができます。これにより、急激な血流の増加を防ぎ、毛細血管への負担を軽減します。

ウォームアップとしては、軽いジョギングやストレッチが効果的です。5~10分程度のウォームアップを心がけましょう。

2. 呼吸法を意識する

浅い呼吸ではなく、深くゆっくりとした腹式呼吸を意識することで、肺への負担を軽減できます。また、適切なペースで走ることで、呼吸が乱れるのを防ぐことも重要です。

初心者ランナーの場合は、会話ができる程度のペースで走ることを目安にしましょう。

3. 寒さや乾燥への対策を講じる

冬場や乾燥した環境でのランニングでは、マスクやネックウォーマーを着用して、鼻や喉の乾燥を防ぐことが効果的です。

また、加湿器を使って室内環境を整え、外出前に十分に喉を潤すのも良いでしょう。

4. 胃酸逆流を防ぐ食生活の見直し

運動前の2時間以内には、脂っこい食べ物や刺激物を避け、軽めの食事を心がけましょう。

特にカフェインや炭酸飲料は胃酸を増やす原因となるため、摂取を控えることをお勧めします。

【まとめ】走ると血の味がするのはなぜ?

ランニング中に血の味を感じるのは、体が「無理をしている」というサインの可能性があります。

しっかりと対策をすることで、より快適なランニングをすることができます。

他の記事でもランニングについて書いているので、ぜひご覧ください!

他の記事はこちらから!